食でアトピーを改善する。野菜ジュースを上手に取り入れよう。
〈注目記事〉アトピー肌用の入浴剤を実際に試した感想。実際どうなの?弟が小さいころからアトピーでした
アトピー性皮膚炎は赤ちゃんから大人まで多くの人が悩まされている現代病です。原因は分かっておらず、ひどい痒みや湿疹が繰り返し起こります。赤ちゃんの場合は乳児湿疹と間違いがちですが、診断基準は、痒み、特徴的な皮疹とその範囲や場所、慢性的で繰り返しているか、という3つです。
場所というのは、乳児湿疹は頭部に始まり顔、手足と徐々に下の方へ広がっていくのですが、アトピーの場合は関節の内側が中心で、耳朶の下部分が裂けたりもします。また背中など広範囲に広がることもあります。時には激しい痛みを感じることも。
私の弟は小さい時からひどいアトピーでした。小さい頃は痒みに耐え切れず掻き毟ってはよく身体中を血だらけにしていました。夏には海やプールに行くのですが日焼けや海の潮、塩素のせいで症状が悪化し、夜は泣きながら母に薬をつけてもらっていました。
汗をかきやすい場所は特に敏感になっていて、首も痒みが強く、髪が伸び襟足がつくだけで嫌そうで、時にはTシャツの襟がれることも嫌がり、家では上半身裸で過ごすことも少なくありませんでした。というか夏場は常に上は脱いでいた上に下も下着一枚で過ごしていました。
冬は寒いので暖房をつけるしコタツにも入り、そのせいで皮膚が温まり、痒みが出るという悪循環に陥っていました。弟には暑くても寒くてもゆちょうどいい時などなかったのです。肌に触れる全ての感覚が痒さを引き出す原因になりえたのです。
アトピーには、患部が乾燥し粉を吹いた様になる乾燥型と、塗るついた液が出てくるの湿潤型があります。その両方を常に併発していました。腕などよく掻いてしまう所は湿潤型でした。
特に見ていて痛々しかったのは足の裏です。歩くだけで踵がひび割れ違がでていました。普通に歩いても踵が割れるから痛いし、つま先立ちしても皮膚が伸び裂けるので痛いとどうしようもない状態で不自由そうに歩いているのをよく見かけました。
またそれを塞ぐために瞬間接着剤でくっつけていました。刺激物で良くない処置だったのかもしれませんが、接着剤は硬く固まるのでこの時は一番効果的な対処法だったのでしょう。
ニキビや吹き出物も
良く効くとオススメされる塗り薬や保湿ジェルを何種類が試しましたが、抑える程度でか治ることはありませんでした。中学に上がり本格的に通院することになりました。思春期を迎えた弟がアトピー以上に悩んだのはニキビや吹き出物でした。
おでこから頬にかけて広範囲でニキビが出ていて顔が赤かったように思います。それに拍車をかけたのは弟の野菜嫌いでした。夕飯でも肉とごはんばかり食べ、野菜はほとんど口にしなかったので、夕飯の時は必ず野菜食べろといこう言葉が出ていました。
アトピーに野菜ジュース
ここ数年で急速に機能性食品が多く出回り、野菜ジュースも種類が増え、フルーツ味の飲み易く美味しいものが増えましたが、あの当時は野菜ジュースといえば子供には少し抵抗のあるものでした。特にあの野菜ジュース独特のとろりとした感じも好きじゃなかったようです。
アトピーに関わらず、手軽にビタミン類などを摂取できるようになったのは喜ばしいことですね。ただ、注意すべきなのは、ビタミン類は加熱により破壊されるものが多く、市販の野菜ジュースは製造工程の加熱殺菌でその成分が壊されている場合があります。最近では特定の栄養素を後から添加しているものもあるので、良く読んで買うことをオススメします。
お家で作るものいいですね。オススメは人参です。人参には約30種類ものビタミンや多くのミネラルが含まれています。ベータカロテンというのは良く聞くかと思いますがこの含有量もとても多いです。
ただ人参だけだとジュースとして飲むには辛いものがあるので、そこで登場するのがリンゴです。飲み易くするだけでなく、リンゴにも多くのビタミンや栄養が含まれています。この2つで作った野菜ジュースは、実際に海外で癌の治療に効果があったと言われるほど栄養満点なのです。
アトピーには、タンパク質や鉄分、亜鉛、銅、ビタミンB群を取ることが推奨されています。お米などの炭水化物に加え、それらをバランス良く取ることが重要です。
アトピーによい食べ物
ここでアトピーにいいと言われた食品をいくつか紹介します。母も実際によく食べさせるようにしていました。まずは、アロエです。アロエの美肌効果は有名なところですね。他にもウィルスやバクテリアを死滅させることができます。アロエはヨーグルトと一緒に食べることができるので乳酸菌も摂取でき、腸内環境を整えられるので一石二鳥ですね。
次にゴマ。ゴマは医学的にもアトピー改善に効果的であると言われています。ビタミンの他にも不飽和脂肪酸もオレイン酸、リノール酸も含まれています。そして、味噌汁です。アトピーの改善には乳酸菌の摂取も必要とされています。味噌汁は乳酸菌を多く摂取できる上に、酵素も豊富に含まれるので、腸内活動を活発にし腸内バランスを整える高い効果があるとされています。
酵素とは消化活動促進し老廃物を排出する働きがあります。ジュース同様、液体で摂取することでより早く体内に取り込まれるというメリットもあります。可能であれば出汁を鰹や昆布、しいたけを使うことをオススメします。また味噌を入れた後の加熱のし過ぎには気を付けましょう。風味だけでなく大事な栄養素も飛んでしまいます。
乳酸菌の話をしましたが、漬物なんかも乳酸菌が多く含まれています。ごはんを玄米や雑穀にしたりするのもいいかもしれません。逆にアトピーにとってーよくない食べもには、お肉と酸化した油です。コンビニのお弁当やお惣菜、スナック菓子などは控えましょう。アトピーだけでなく身体中にも悪いですしね。かといってお肉は絶対ダメだというわけではもちろんありません。
育ち盛りの子供には筋肉や血液にとって必要ですし、大人でもエネルギー摂取に欠かせません。大事なのはバランスのとれた食事です。そこでお肉調理にはオリーブオイルをオススメします。エキストラバージンオリーブオイルがいいですね。オリーブオイルは植物性の油であり、皮膚の潤いと炎症に効果があります。
また抗酸化作用があるので日焼けの抑制や肌の老化を防ぐという特徴があります。肌に直接塗るのもいいしているので、医師に相談の上、試してみてはいかがでしょうか。
二十歳でアトピーが落ち着きました
高校生にばってからも弟の通院は続きましたが、徐々に良くなり、二十歳を迎えるあたりにはだいぶ落ち着き、衿つきでもなんでも好きな服を着て、髪も伸ばしています。遊びや部活などで、大人よりも汗をかく子供にとって、激しい痒みと時には痛みが慢性的に起こるのはとても辛いことです。1度早めに病院に行くことも大切ですね。
これくらいでと決め付けず、些細なことでも行ってみましょう。軽度で済む可能もあります。母もよく、もっと早くから連れて行けば良かったと言っています。姉が軽度にアトピーだったのですがすぐ治ったので大丈夫と思っていたみたいです。また医師方の中にはこれくらいでと怪訝さを隠そうとしない人もいるので優しく受け入れてほしいです。
大人になれば治るとされてきたアトピーですが、最近では大人になっても治らない人や大人になってからなったという人が急増しているようです。原因は、不規則な生活や生活の乱れ、それにストレスだと言われています。大人アトピーは再発率が高いのも特徴です。
一説では大都市に住む人に多く見られることから、都会病の一種では?とも言われています。
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