アトピーとオリーブオイルについて
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アトピー(医学名:アトピー性皮膚炎)の原因となる物質(アレルゲン)は、人によって様々です。それは卵であったり、大豆であったり、牛乳であったりします(他にもホコリやダニなど)。極めて少ない割合ですが、この“オリーブオイル”そのものがアレルゲンとなる方もいるようです。
そのような人にオリーブオイルは使えないことを初めに伝えておきます。さて、オリーブオイル以外の物質がアレルゲンとなり、痒みや湿疹などに悩まされている方にとって、「朗報」です。それは、オリーブオイルにはアトピーがもたらす症状を和らげ、改善してくれる効果があることが分かったのです。
これはつい最近の研究結果ではないため、既に知っている方もいるかも知れませんが、オリーブオイルに含まれる成分でアトピーに効くものが含まれていることが実験で分かりました。しかも、オリーブオイルの使い方としては2通りあり、調理油やドレッシングとして使用し体内に摂取する使用方法と、保湿剤・美容液として肌に塗り付ける使用方法の2パターンが存在するのです。
ただし、ここで気を付けなければいけないのが、食用に開発されたオリーブオイルと美容のために開発されたオリーブオイルがあり、用途に応じて使い分けなければいけないということです。食用と美容用ではやや性質が違うため、目的外に使用すると効果があまり得られないばかりか、美容用を体内に摂取すると危険です。
なぜならオリーブ以外の成分がたくさん添加されているためです。その点に注意して、正しく使用することでアトピーに対する効果を発揮します。
オリーブオイルの種類
食用のオリーブオイルについてですが、これはスーパーやコンビニなどで普通に売られています。スーパー以外でも、食品コーナーのあるお店なら陳列してあることでしょう。オリーブオイルには等級があります。最も品質が良いといわれるのが“エクストラバージンオイル”で、オリーブを搾りろ過しただけの余計な手を加えていないものであり、さらに酸味の度合いが0.8以下の逸品です。
その逸品からワンランク落ちるものの、製法が全く同じで搾ってろ過したものだけを“バージンオイル”と呼びます。そして、品質がそれ程良くない(酸度が高い・臭いが強いなど)ものを精製し、これにある程度の品質を保ったオリーブオイルを混ぜ合わせた一番ランクの低いものを“ピュアオリーブオイル”といいます。
この中で最上のものを体内に摂取することで、アトピーに対する改善効果を最大化することができます。一方、美容用のオリーブオイルについてですが、こちらも同様に最上ランクのものを使う方がいいです。品質の悪いオリーブオイルは油としての質が劣化していくスピードが速くなります。それを肌に塗り付けると、太陽光線によって油分が酸化し、その酸化した部分が肌に浸み込むことで黒ずみの原因となってしまうのです。
それ以外にも、酸化が進行したオリーブオイルを肌に付けることで、アトピー性の刺激に弱い敏感な肌に対して悪い影響を及ぼしてしまうというのがあります。酸化するということは、細胞を傷付け老化を早めてしまうということなので(鉄が錆びるのと同じ現象)、肌に悪い物質との接触は避けなければなりません。
腸内環境を整えるオリーブオイル
オリーブオイルのアトピーに対する効果は、口から摂取して体の内側から改善へと導くものと、肌に塗り付けることで症状を和らげるものと2つあり、まさしく“万能”な使い方ができます。まず、経口摂取による改善効果から説明します。
オリーブオイルには“オレイン酸”と呼ばれる種類の油が含まれています。この油の特徴は“腸内環境を整える”というものです。腸内には悪玉菌と善玉菌と呼ばれる細菌が存在し、この善玉菌の数が悪玉菌の数よりも優位な状態にあるとき、腸内の働きは最も活発になります。
腸内環境が良くなれば、食物の栄養吸収がスムーズに行われ、体全体に必要な栄養素が隅々まで十分に行き渡ります。アトピーの人は栄養があまり行き届かず、肌細胞の生まれ変わり(ターンオーバー・新陳代謝とも)が上手くいっていないので、この腸内の環境をよくすることで栄養が行き渡り、生まれ変わりを促すことにつながるのです。
そのことは敏感肌・乾燥肌といった刺激に弱い特徴を持つアトピー性皮膚炎の症状を軽減することになり、少しでも楽な状態にしてくれます。ちなみに、油の種類の中でアトピー改善効果が最も高いものは“αリノレン酸”になりますが、こちらは熱に弱いため加熱調理には向きません。
よって、オレイン酸を多く含むオリーブオイルの方が使い勝手が良いということになります。次に、保湿剤や美容液として肌に塗り付けることによる改善効果についてです。オリーブオイルに含まれるオレイン酸には“酸化しにくい(劣化しにくい)”という特徴があり、酸化していないオイルを肌に塗布することで、アトピー肌特有の油分・水分の不足した状態に潤いを与えてくれ、酸化による肌の老化を緩和してくれます。
もちろん保湿剤としての役割が強いですので、先に風呂に入ったり洗顔したりなどして、“保水”をしてから塗り付けるようにしましょう。そうすることで水分の蒸発を防ぐことができ、長時間にわたり潤いを保ってくれます。ただし、あまり塗りすぎないようにしてください。ニキビなどの吹き出物があるときは、オリーブオイル自体がニキビに付着している菌のエサになってしまい、悪化させてしまいます。
過剰に塗ってしまうことで、逆にニキビができてしまうといった事態も想定されます。塗り過ぎへの注意と、吹き出物の確認をきちんとしましょう。
まとめ
まとめると、正しく使用すればアトピーとオリーブオイルの相性はとてもいいということです。体の内側からのアトピーに対するアプローチと、体の外側から直接肌に塗り付けるアプローチによって、内と外からアトピー症状の緩和と改善を期待できます。
オリーブオイルは人間の体にとって抵抗なく馴染み、様々な良い効果をもたらしてくれます。調理油、保湿・美容液としての使い方以外にも、洗顔料としての使い方があります。これは古代からすでに使われてきたものであり、世界三大美女の一人として有名な古代エジプトのクレオパトラも愛用していたといわれるほどです。
アトピーの炎症を抑え込む働きをしてくれ、おまけに油分を肌へと適度に補給してくます。オリーブオイルは人工的に配合された薬であるステロイドなどの医薬品とは違い、古代から実用されてきた100%天然の、人体に優しい効能がある、そんな薬草のような存在になります。
アトピー肌は刺激に弱いという性質を持つため、天然成分だけで作られたオイルは肌を柔らかくカバーしてくれ、体内の健康も良好に保ってくれるのです。それからもう一点、アトピー肌を悪化させる存在として、“黄色ブドウ球菌”と呼ばれる菌が人間の肌には存在します。
これは“常在菌”と呼ばれ一定の数が常に存在するわけですが、過剰に繁殖し過ぎると毒素を放出し、アトピー肌を急激に悪化させるという恐ろしい性質を持ちます。この菌の繁殖を抑えるためには、石鹸によって殺菌しなければなりません。
オリーブオイルには固形タイプの石鹸も作られていて、それを洗顔に使うことで菌の増殖を抑え、アトピーの症状をこれ以上悪化させることをきちんと防いでくれます。オレイン酸を多く含むオリーブオイルの固形石鹸は、とても肌に優しいという特徴があります。皮膚に住み着いている菌の繁殖を抑えてくれる(抗菌作用)ので、洗顔は固形タイプのオリーブオイル石鹸ですると良いでしょう。
ただし、常在菌とは人間と共生関係にある菌のことなので、あまりに洗い過ぎて菌をたくさん落としてしまうのは危険であり、逆効果となります。オリーブオイルの使用には“バランス”を大事にして、ほどほどに使っていくという感覚が大切です。そこに気を付けてさえいれば、有効なアトピー対策になるでしょう。
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