アトピーにとってチョコレートは?

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チョコレートでアトピーが悪化?

チョコレートを食べるとアトピーの症状が悪化します。原因は、チョコレートに入っている砂糖と油脂とカカオです。チョコレートを食べるととっても口当たりが良く、甘くて幸せな気持ちになります。

しかし、本来苦みのあるカカオを甘くするためにたくさんの砂糖が使われています。砂糖をたくさん摂取してしまうと、血液に悪影響を与えて皮膚の状態が乱れてきます。脂分は、口当たりをよくするために入っています。

チョコレートには多くの脂分が閉じ込められているために、チョコレートが溶けてくるとべたべたします。そして、カカオはアトピーをかゆみを増大させるヒスタミンに似た物質が入っています。体にヒスタミンが入ってくるとアトピーの部分に炎症が起きたり、かゆみが出たりします。

チョコレートを食べているときに、溶けたチョコレートが口に周りについてしまいしばらくそのままにしておくと、その部分が赤くなったり、かゆくなったりします。口の周りは乾燥しやすく、肌が荒れやすい状態にあり、チョコレートが原因で炎症を起こすからです。チョコレートを食べて口の周りや手に付いたときには、すぐにきちんと洗い流しておくことが大切です。

トランス脂肪酸に要注意

チョコレートの原料には国際基準が存在して、植物油脂は5%以下となっているのですが、守られていないこともあります。よく安売りされているミクルチョコレートなども5%以下ではなくて、それ以上の植物油脂を利用しています。カカオバターなどは主な成分がオレイン酸で問題ないですが、植物油脂にはトランス脂肪酸が入っています。  

そしてこのトランス脂肪酸はアレルギーをさらに悪くして、炎症反応も強くしてしまいます。これらはアトピー体質の人には脅威になります。またチョコレートだけでなくてスナック菓子などにもトランス脂肪酸が含まれていますので、日常的に気づく事無くトランス脂肪酸を摂取している可能性があります。

使用されている砂糖の種類

チョコレートがアトピーになる理由としては、酸化した油分の他に「糖分がたくさん含まれる」というのがあります。糖分もアトピー性皮膚炎を悪化させる成分です。これを短い時間に多量摂取することで血液中の糖分量が一度に増加するため、血液の状態が酸性へと変化し、ある反応を起こします。

その反応というものは糖分を多く体内に取り入れたとき、タンパク質に含まれるアミノ酸と結びついて起こる反応であり、肉を焼いたりご飯を炊いたりしたときに茶色くなる(こげる)原理と同じものです。そうした血液中の反応がデリケートなアトピー肌に対して、図らずも悪影響を与えることになるのです。

砂糖にもさまざまな種類があり、きび糖や黒糖などの天然の砂糖と、よく使われている上白糖があります。天然の砂糖には、ミネラルやビタミンなど体によい成分が含まれているため食べても血糖値が穏やかに上昇するのですが、上白糖は違います。

上白糖は、さまざまな加工をし作られているものなのでミネラルやビタミンなど体に良い成分がが全て取り除かれてしまっています。その為、摂取すると血糖値が一気に上がってしまいます。その上がった血糖値を安定させるためにホルモンが出るのですが、その一つにコルチゾールというホルモンがあります。

このホルモンはアレルギーを抑制してくれる働きがあるのですが、一気に上昇した血糖値を安定させるために大量に出てしまうため不足してしまいます。すると、アレルギーを抑制しきれなくなってしまうのでアトピーのかゆみが強くなってしまいます。

カカオに注意

チョコレートの原料として使用されているカカオを構成する成分として、「ヒスタミンに似た働きをする成分が含まれているから」というのがあります。

この“ヒスタミン”というものは、アトピー性皮膚炎を引き起こすアレルギー反応(免疫の過剰な反応作用)の原因となる成分であり、体外からの異物の侵入を受けて免疫機能の反応として多量に放出される成分そのものなのです。よって、この成分を摂取することで、さらにアレルギー反応が強まる結果となり、激しい痒みを伴う皮膚炎を発症してしまいます。

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チョコレートに含まれているチラミンに注意

 
チョコレートに含まれているチラミンがアレルギー反応を起こしてしまうケースがあります。  チョコレートを食べると鼻血が出るというのはよく言われる事です。それはこのチラミンが関係します。チラミンには血管を収縮してしまう作用がある事で知られています。

ですがこれは一時的な現象であり、効果は長くは続きません。問題になるのは、効果が切れた時に起こる反動です。チラミンの作用により血管は一時的に縮みますが、チミランの効果が切れると元に戻ります。そしてこの時に問題が起こります。

この時に緩やかに戻る事はなくて、急激に血管が拡張されるようになります。  すると粘膜は腫れて、チョコレートを食べると鼻血が出てきます。そしてアトピーの人はチョコレートを食べる事により症状も悪化することもあります。悪化する人はチラミンにアレルギー反応を起こす人と言われています。

チョコレートの選び方と食べ方

チョコレートやその他のお菓子からトランス脂肪酸を摂取している可能性があります。この事がアトピーの悪化を引き起こしている可能性は否定できません。 いろいろな食品が海外からもたらされる事に伴いアトピーを悪化させる食品を口に入れている可能性も高まりました。食べ物には気を付けてアトピーを悪化させる食品ではないか、見極めるようにしましょう。

食べ過ぎるとアトピーの悪化に繋がるチョコレートですが、全く食べてはいけないということではなく、体に良い種類のチョコレートを選び、食べ過ぎなければ食べても大丈夫です。

逆に、チョコレートが大好きなのに食べることを我慢してしまうとでストレスになってしまうこともあります。では、チョコレートの食べ方と選び方のポイントです。まず、アトピーの症状が重い時はなるべく控えるようにすることです。

アトピーの症状が重い時にチョコレートを食べるとさらにかゆみを引き起こしてしまい悪化してしまうからです。なので、症状が比較的落ち着いている時に食べることが大切です。そして、一気にたくさん食べるのではなく、1粒づつゆっくり食べることです。また、食べる量も1~2粒程に抑えることが大切です。

次に体に良いチョコレートを選んで食べることですそして、添加物が含まれていない物を選ぶこことです。最近では、オーガニックのチョコレートも販売されているのアトピーの人におすすめです。

アトピー症状の出にくいチョコレート

チョコレートの中でも、アトピーの症状が出にくいものがあります。クーベルチュールチョコレートです。カカオバター以外の、代用油脂の使用は認められていないチョコレートです。そのため、かゆみを増大させるトランス脂肪酸の摂取の心配がなくなるために、アトピーに対して優しいチョコレートになります。

クーベルチュールチョコレートは、日本では製菓用のチョコレートとして使用されています。カカオは、アトピーにはかゆみとしてアレルギー反応を起こしますが、血圧を下げるなどの健康に良い食材として注目もされています。

アトピーの状態を見て、少量のチョコレートの摂取はストレス解消にも役立ちます。チョコレートの成分を確かめ、糖分が少なくカカオが多く、代用油脂を使用していない質の良いチョコレートを選ぶことが大切です。

まとめ

チョコレートでアトピーが悪化?
トランス脂肪酸に要注意
使用されている砂糖の種類
カカオに注意
チョコレートに含まれているチラミンに注意
チョコレートの選び方と食べ方
アトピー症状の出にくいチョコレート

子供も大好きなチョコレートですが、まったく食べさせないのもかわいそうなので、体によさそうなものを選んで、少量食べさせてあげるのがいいようです。

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