季節の変わり目で気をつけたいアトピー対策

〈注目記事〉アトピー肌用の入浴剤を実際に試した感想。実際どうなの?

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アトピーは季節によってつらくなる

季節の変わり目、特に夏が近づいて汗をかきやすくなる時期や、冬が近づいて肌が乾燥する時期はアトピーがつらくなります。普段からケアをして、なるべく掻きむしらないことが大切です。そのため、保湿剤や痒み止め、抗炎症剤、キズ薬などを常備していると安心です。また、内服薬としては補中益気湯が免疫力を高め、体質を強くすることでアトピー対策に用いられています。

これらの外用薬・内服薬は皮膚科を受診することで処方されます。もし、ステロイドを処方されたら長期漣用は控えます。症状がとても酷い場合に適度な使用が効果的です。季節の変わり目では暑ければ発汗による痒み、寒ければ乾燥による痒みを伴います。皮膚を清潔に保つことが常に可能な状況であれば良いのですが、学校や仕事などで頻繁なケアは難しくなります。

基本的に夜に入浴を済ませれば、1日の汚れやアトピーによる血液も洗い流され、睡眠中に掻きむしることは抑えられます。しかし、忙しさで帰宅時刻が遅くなり、入浴より食事や睡眠を優先することで翌朝の入浴になるというケースも少なくないです。そこで、朝・夜に関わらず、入浴後の清潔な皮膚に保湿剤としてプロペトを薄く塗ります。プロペトは解りやすく言えば油です。厚く塗ると皮膚が完全に覆われ、汗が熱を逃がすことができなくなって体が熱を帯びた状態になり苦痛となります。

特に夏で朝の入浴になった場合はこれから活動して汗をかくことが解っているため、極力プロペトは薄く塗ります。全く塗らないと夏でも乾燥はしますから、季節や季節の変わり目に応じて使用量も変えます。プロペトだけでは保湿しかしませんので、アズノールなどの抗炎症剤が必要となります。床ずれなどにも使用されます。これは皮膚全体に塗る必要はなく、赤くなっている部分やキズになった部分に塗ることで効果が現われます。

アズノールが合わない体質もあるので、塗って違和感を感じたら医師に相談して対処法を考えてもらいます。キズが酷い場合はゲンタシンを使用します。これは所謂キズ薬で殺菌作用もあります。あまり多く使用しません。アトピー以外のキズにも塗ることができます。リンデロン(V、VG)はステロイドになりますが、必要であれば使用します。そのまま使用するよう医師の指示があればそのままで、プロペトと混ぜ合わせて使用する指示があれば薬局で混ぜ合わせて容器に入れて渡されます。

リンデロンVGには前述にあるゲンタシンが含まれています。痒み止めにオイラックスがあり、これによって皮膚を掻くことが軽減されます。アトピーのキズは掻きキズが多く、痒み止めは皮膚を傷めることを防ぐ対策になります。キズは治りかけの時も痒くなる場合があるので、掻かないでおくことが皮膚を守ることとして、とても大切になります。

シャワーは適度に

皮膚科で必要以上の強いステロイドの薬を処方されたら断ることもできます。症状によりますが、デルモベートはできる限り使用せずに皮膚のケアを行うことが有効です。乾燥はプロペトで対処できますが、汗は止めようがないので、小まめに拭き取るか可能であればシャワーを浴びることがよいです。シャワーも適度に浴びることが重要で、あまり繰り返し皮膚を洗いすぎないようにします。

石鹸で洗うとすっきりしますが体の脂を除去するので皮膚が保護されにくくなります。洗う回数はあまり多くない方がよいです。補中益気湯という漢方薬ですが、これは食前の空腹時に服用してください。満腹の時に服用しても効果は薄れます。しかし、胃腸が弱っている場合などは食後の服用とされることがあります。また、何らかの事情で入院して弱っている時も食後になるケースがあります。

漢方薬の飲み方は、そのまま水や冷ました白湯で飲むことが多いですが、温かいお湯に溶かしてゆっくりと飲む方法もあります。漢方医によると、後者の方が効き目が高いという説もあるようです。実際は苦いので一瞬で飲み終えたいと考えるのが一般的です。皮膚を傷めないこと、ケアすること、専門医の診察を受けて体質に合う薬を処方してもらうこと、ストレスを溜めないことが大切です。

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ストレスに注意

アトピーの場合、ストレスも要因の1つとなります。余りの忙しさに痒みを忘れて過ごすこともあれば、ストレスを感じて普段は掻かないでいられる皮膚を掻いたりすることもあります。適度な運動、例えば歩くだけでも血行が良くなり、ストレスの発散になります。基礎代謝も良くなります。体質が強くなることでアトピーに対する抵抗力ができてきます。

季節によって冷暖房が使用されますが、建物の中と外の温度差を感じることが軽減されるように衣類で調節することも考えます。インナーと、すぐ着脱できる上着(夏なら薄いカーディガン)の組み合わせで対処ができます。自宅の冷暖房であれば使用する季節になる前に手入れをしておくことも大切です。

アトピーは副交感神経が働くと発症しやすいので、就寝時に出ることが多いです。夏などは首の辺りなどよく掻いてしまう部分にガーゼや肌触りの良い吸水性のあるハンカチを当てて寝ることも対策になります。ベッドカバーや枕カバーを洗う場合は無添加の洗剤で洗うと良いです。副交感神経と交感神経のバランスを取ることも良く、バランスの良い食事を摂ることや良質な睡眠、ストレスを発散することが挙げられます。痒みを抑える食品はヒスタミンを抑える効果がある食品です。

例えば、小松菜・キャベツ・レモン・オレンジ・ブロッコリー・きのこ・海藻・納豆などです。紅茶や緑茶も効果的です。逆に控えた方が良い食品は、マグロ・イワシ・サンマ・ささみ・豚肉・トマト・ナスなどです。ビールやワインも控えた方が良いです。甘いものも取り過ぎない方が良いです。腸内の細菌がバランスを壊しやすくなるため痒くなりやすいと言われています。

女性の場合は化粧もします。肌の水分を保つセラミドが含まれた化粧品が良いです。サプリメントでも摂取できます。セラミドが減少すると肌に水分が蓄えられず、アトピーが発症しやすくなります。ヒアルロン酸やコラーゲン、乳酸、クエン酸、尿素も水分を保持するためには必要となります。セラミドと併せ、バランスよく取り入れることが効果に繋がります。

夏は日焼け止めを使用しますが・・・

夏は日焼け止めを使用することが多くなりますが、紫外線散乱剤を使用します。紫外線吸収剤はアトピーには危険で使用しないことをお勧めします。紫外線散乱剤は皮膚上での化学変化が起こらないため、トラブルを回避して日焼け止めができます。日焼け止めを使用する場合はどちらのタイプか調べる必要があります。どんなものでも肌に塗るものであればパッチテストを行って、問題がないことを確認してから使用することをお勧めします。

生活習慣では食事は満腹になる一歩手前の量にとどめておく、間食ではスナック類を控えます。便秘にならないように注意します。これは繊維質の食材や水分を摂ることや運動によって対処できます。そして、良い睡眠を心がけます。睡眠を取ることもストレスの緩和に繋がります。

アトピーは普段のケアや食事・睡眠などの心がけ、医師の処方による適切な薬など必要なことが多くありますが、季節の変わり目は特に記載した内容のように注意して、少しでも日々の生活が快適になるよう過ごしてください。食事の用意、薬を塗る時など、協力してくれる人がいれば協力してもらうことも改善に大きく繋がります。

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