減感作療法
アトピーで悩んでいる方は、一生このアトピーと付き合っていかないといけないと思っている方も多いことでしょう。アトピーはアレルギーを起こしやすい人がなりやすく、外からの刺激に対して免疫が過剰に反応してしまって、不必要に炎症が起きてしまう症状です。
本来なら、外からの刺激から身を守るのに免疫はとても大切は働きを持っていますが、アトピーの人はもともと肌のバリア機能が弱いことが多く、刺激に対して過敏になってしまうことが特徴です。
ですから、肌のバリア機能を補ってあげること、刺激を与えないことがアトピーを悪化させないためには大切だといえます。でも、それだとずっと自分のアレルゲンを知った上で、そのアレルゲンを避ける生活を続けないといけません。
減感作療法というものがアレルギー改善に効果があります。減感作療法は、唯一アレルギー疾患を治療することができる方法だと言われているものなんです。アトピーは外からの刺激に対して免疫が過剰に反応してしまい、炎症がおきてしまうと書きました。
減感作療法では、免疫が過剰に反応しない程度にアレルゲンを少しずつ体内に入れていき(刺激を与え)、それを量を増やしながら続けていくことで、刺激に対する反応を抑えていきます。刺激に対して免疫が過剰に反応さえしなければ、炎症も起きなくなり、アトピーを抑えることが出来るという訳です。
減感作療法の問題点
治療としては、まずアレルゲンの特定をする必要があります。そしてその人に合わせて、慎重にアレルゲンの量を調整して、少しずつ体内に入れていきます。その方法としては、注射による方法と、舌下免疫療法といってアレルゲンを含むエキスを舌の下に滴下する方法があります。
この治療ですが、魔法のような治療に感じますが、問題点もあります。この治療を行ったすべての人に効果があるという訳ではないこと、少量とはいえアレルゲンを体内に入れるわけなのでアレルギー症状が起こる可能性があること、そして何より効果を実感するまでには長期の通院が必要になってしまうことです。
また、アトピーの場合、汗やかきむしりなどの刺激によっても誘発されてしまうので、特定のアレルゲンによるアレルギー症状を治したからと言ってアトピーが完全によくなるわけではないのも問題点と言えます。
ですので、肌のバリア機能を低下させないように、摩擦などの刺激を与えないといったことも必要ですし、アトピー症状が出てしまった時はステロイド剤のしようなど、従来の治療を併用する必要もあります。
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