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アトピー性皮膚炎とは上手く共存していくことが大切です

大人アトピーも増加


トピー性皮膚炎は皮膚の炎症を伴う病気で乳幼児に多くみられるものでしたが、現在では大人になっても治らなかったり、大人になってから発症する人も増えてきています。

アトピー性皮膚炎の最大の特徴は多くの方を悩ませている非常に強い痒みで、痒いからと掻きむしってしまうと症状を悪化させてしまうことになり、より強い痒みを感じるという悪循環に陥ってしまう人が多いのです。

アトピー性皮膚炎は皮膚に関する現代病の代表的な存在ですが原因はまだ解明されていません。しかし「遺伝的な要因」・「環境的な要因」・「栄養的な要因」などが考えられています。

1・「遺伝的な要因」
遺伝子の解析によって、マスト細胞、好酸球にIgE抗体を結合させるレセプター、サイトカインのうちアレルギーの炎症に関与するものの遺伝子が集中している遺伝子座がアレルギーと関連していると明らかにされています。

2・「環境的な要因」
アトピー性皮膚炎は身の回りの環境によっても症状が現れる場合があり、例えば不衛生な環境や紫外線、ハウスダスト、化学物質、保湿不足、傷や摩擦による刺激などといった小さな要因が積み重なることで症状が現れる場合があります。

3・「栄養的な要因」
現代では高リノール酸食が広く食べられていますが、体内ではリノール酸からアロキドン酸が生成され、このアロキドン酸からアレルギー反応と関連した物質が生成されることが知られており、アトピー性皮膚炎患者にリノール酸の含有量の少ない食事を与えたところ、アトピー性皮膚炎を改善させる効果が認められています。

上手く共存

アトピー性皮膚炎の治療は正しい診断と重症度を評価した上で、原因・悪化因子への対策とスキンケア、そして薬物療法が用いられます。
原因・悪化因子としては食物・発汗・環境因子・細菌真菌・接触抗体・ストレスなどが考えられますが、患者個々によって原因・悪化因子は全て異なるので十分に確認して対策を行います。

そして、スキンケアでは皮膚に強い刺激を与えず清潔に保つことが重要で、アトピー性皮膚炎によって低下している保湿機能を保湿剤によって補います。薬物療法ではステロイド外用薬が用いられるケースが多いですが、強さ・剤型などが色々とあるので、アトピー性皮膚炎の皮疹箇所や重症度・年齢によって最適な外用薬を選択します。症状に応じてはステロイドを含まない外用薬や、抗ヒスタミン剤・抗アレルギー剤を使用します。

ステロイド外用薬に関しては局所においては皮膚の萎縮・血管拡張・毛のう炎などが考えられます。特に顔面において発現しやすいので、顔面の症状に対してはステロイドを出来るだけ使用せず、使用する際には強さの弱いものを短期間だけ使用して、使用中も注意深く観察することが望まれます。

また、この病気は慢性の疾患で根治させることは非常に難しいですが、症状を抑えることは比較的容易なので薬を使いながら病気と上手く共存していくことが大切だと思います。
<この記事はアトピーの方の体験談です>

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