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アトピー患者があらゆる治療を試して分かったこと

3歳でアトピーと診断されました

 
私は今年で30歳になる男です。病院に勤めています。 アトピーだと診断されたのは3歳の頃で、いつも顔が真っ赤になるほど掻いていたそうです。まだ物心のつく前だったのではっきりとは覚えていませんが、ステロイド外用薬(以下ステロイド)を小さい頃から塗っていたことは覚えています。

 昔はステロイドの副作用についての知識は、一般家庭まで広がっていなかったので、両親も疑いもせず医者の勧めのまま使い続けていました。ステロイドは使い続けることで副作用が酷くなるので、弱いステロイドを長く使うのではなく、症状の強さにあったものを短期間で使い症状を緩和するのが大切です。

 実は今でもステロイドを使い続けています。様々な治療方法を試しましたが効果を感じられず、ステロイドを使うことでしか症状を抑えることができないのです。薬を使っていれば症状はそれほど酷くなく、赤ら顔になりやすかったり、少し痒みがある程度で治まります。掻き毟る回数を減らし痒みを抑える方法は、最後の方でお話しします。

アレルギー体質の遺伝

 
 両親もアレルギー体質で、父は喘息が酷く救急車で運ばれたこともあります。最近になってアトピーのような症状が出てきて、今では自分と同じ強さの薬を使っても症状が治まらない状態です。母は花粉症があり、毎年春が近づくと徐々に症状が現れて酷くなります。母の症状は父とは逆に寛解してきているようです。

 アレルギーは残念ながら遺伝すると言われており、両親がアレルギー体質の場合は50%ほどで遺伝すると聞いたことがあります。今は自分に子供がいないので考えていませんが、実際に子供ができてアレルギー症状があれば、どうしても遺伝の可能性を考えてしまうと思いま。 

アトピーの研究

 
 アトピーの研究は続いていて、最近になって黄色ブドウ球菌が原因ではないかという研究が話題になりました。アトピー性皮膚炎の患者の皮膚に黄色ブドウ球菌が多いことは以前から分かっていましたが、なぜ黄色ブドウ球菌が増えるのか、それがアトピーとどういった関係があるのかは分かっていませんでした。それがマウスに投与した抗生物質によって黄色ブドウ球菌の数が減り、アトピーの症状が緩和したというのです。

 抗生物質は細菌に対しては有効ですが、免疫が低下したり腸内の善玉菌が減るなどの悪影響があります。その解決ができれば今後アトピーの治療薬として新薬が誕生する可能性があります。またワセリンも効果があったという研究結果が出ているので、半信半疑で使っていた人たちが、自信をもって使えるようになったのではないかと思います。

 それと、これはどこまでが真実なのか分かりませんが、免疫システムのバランスは2歳までに確定するそうで、牧場や動物園など細菌が多く繁殖しているところへ頻繁に連れて行くと、アレルギー体質にならないという話しを聞きました。 免疫システムのバランスというのは、ウイルスに対する免疫と細菌への免疫のバランスのことで、2歳までに細菌に触れる機会が少ないと、アレルギーの原因の可能性のある黄色ブドウ球菌などへの抵抗力が減るのが理由だということです。

 また第一子より第二子、第三子と下に行くにつれアレルギー体質の子供が少なくなると言う統計があり、これは上の子が大きくなり外で遊んで帰ってきて、細菌の付いた汚い手で赤ちゃんに触ることにより、細菌への免疫システムが向上するからではないかと言われています。
 戦後はアトピーなんてほとんどいなかったと聞いたことがあります。もしかしたら衛生的に問題があった時代だからこそ、アレルギーに対する免疫が強くなり、アトピーが少なかったのかもしれませんね。

アトピーの治療記録 海洋深層水

  
 アトピーは未だ完治していませんが、今まで行った治療の中で効果があったものとなかったものを挙げていきたいと思います。
 
 まず海洋深層水を浴室から出る直前に体に塗るという治療法ですが、これは効果がありませんでした。最初の数日間は効果があったように思えたのですが、三ヶ月ほど続けてもそれ以上良くなる様子はありませんでした。そもそも水道水に入っている塩素などが皮膚に悪いという話しから、こういった天然ミネラル水による上書き効果が謳われ始めたのかもしれませんが、今思えばまゆつば物でしたね。
 

アトピーの治療記録 高級健康食品(粉末状飲み薬)

 次に有名なお医者さんが研究して作ったという飲み薬についてです。これは飲み薬というより、青汁の粉末状のようなものだと思って頂ければ良いんですが、薬としての認可は下りていなかったので、健康食品に分類されるのだと思います。

 そのお医者さんが言うに、治験の結果ガンやアレルギーに効くことがわかったそうで、興味をもった私と母は講演会に出席しました。そのときの印象は、本当に聞くのか疑わしいという感じで、話半分にきいていました。しかし一応は効果を確かめないと、ここまで来た甲斐がないと言うことで、数万円分の飲み薬を買って帰ることにしました。

 家に帰りさっそくその日から使うことになりましたが、粉末状のものを水に溶かして飲まなくてはいけなく、嘘でも美味しいとは言えない味だったので、継続するのが辛いなというのが本心でした。

 しばらく我慢して続けていると少しずつ調子が良くなり、これは本当に効果があるのではないかと期待し始めました。しかしお通じなど体調はよくなるものの、アトピーのほうはそれほど変わらない気がしました。その頃はアトピーなのにお菓子が好きだったり、偏った食生活をしていたせいもあって、体に変調を来していたのが薬でリセットされたのだと思います。そういう意味では効果のあったと思いますが、金銭的な問題もあったので、早めに諦めた方がいいなという結論になりました。もしかしたらもっと続けることで効果が出たかもしれませんが、今となってはそれは分かりません。

アトピーの治療記録 脱ステロイド

 アトピー患者の方なら誰もが一度はやったことがあるかもしれません。ステロイドを絶つという治療方法です。これはステロイドを悪と考えて行うのですが、私は悪だというよりは使い方の問題なだけで、長期使用による副作用をリセットできればいいなと思っていました。 ステロイドを絶ってからしばらくして痒みが酷くなり、掻き毟ることで浸出液が出てくるような皮膚になっていました。それでも治すんだという思いが強く、二ヶ月ほどは完全にステロイドを絶っていました。

 幸い顔の症状は少ない方だったので、服に隠れている部分が主に酷く、学校や外出などは問題なくできました。しかしその頃にはもう体の関節を動かす度に皮膚がぼろぼろと落ちる始末で、その上掻き毟ることによって家中私の皮膚で白く汚れていました。

 痒みによって集中力も極端に落ち、やりたいこともこのままじゃできないと思い、潔くステロイドをまた使うことに決めました。使い始めると直ぐに良くなり、その効果を手放せなくなってしまいました。 これも続ける勇気と根気があれば一発大逆転があったかもしれませんが、あのとき集中力の落ちている状態で過ごすことを考えたら、使う選択は間違っていなかったと思っています。

皮膚の状態を保つ独自の方法

 他にも多種多様な方法を試してきましたが、それを経てたどり着いたアトピーとの付き合い方をお伝えできればと思います。 上にも書きましたが、ステロイドは未だに使っています。ただ使用量がかなり減りました。というのもステロイドの強さは変わらないのですが、週4ぐらいで塗っていた薬が今は2週間に一度塗る程度になりました。

 以前は、ステロイドを他の軟膏などと混ぜ合わせたものを病院で頂いていました。その分量も多く全身に塗るように使っていたのですが、あることを切っ掛けにその薬を止めました。 当時急激に太ったのもあり、お腹や太ももの内側などの皮膚が薄い場所に、皮膚線条というものができてしまい、みっともない見た目になってしまったのです。

原因を調べていくうち、ステロイドによって皮膚が薄くなり弾力を失ってなることもあるそうで、急激に太ったのとの相乗効果で出来てしまったみたいです。 皮膚線条とは、一般的には肉割れや妊娠線などと呼ばれるものです。皮膚が急激に伸張されるとによってなることから、成長期の女性の臀部や妊娠中の方のお腹に出来やすいそうです。

 そんなことがあり薬を見直す切っ掛けになったのですが、結局ステロイドは止められないので、以前使っていたチューブタイプの一般的なステロイドに戻しました。そこからはステロイドを減らすために試行錯誤を繰り返しました。

 まずお風呂では基本的に石鹸を使わず、シャワーを使いお湯と手の平のみで洗います。どうしても毛のあるところは油分が落ちず汚れが残るため、気になるときだけ固形石鹸を泡立てて洗います。 お風呂から上がったらタオルで擦らないよう叩いて水分を拭き取り、鏡の前で特別赤いところと痒みが強く出ているところを探し、そこだけにステロイドを塗ります。これだけで大分違います。浸出液が出るような酷いところがある場合は、ガーゼにステロイドを塗りテープで固定します。朝になって退いていたらガーゼは外します。

 寝間着は体にフィットする物を使います。暑い時期はユニクロのエアリズムを着て、寒い時期はユニクロのヒートテックを着ています。ユニクロ様々ですね。もちろん他の物でもいいと思います。重要なのは素材が肌に合っていてチクチクしたり刺激がないかということと、風呂上がりで皮脂が落ちている皮膚を全面的に保護することです。慣れないうちは全身タイツみたいで違和感がありましたが、これによって布団との摩擦も少なく、快適に眠れるようになりました。後は一応痒みが強いときだけザイザルという飲み薬を飲むぐらいです。
 
 これらの方法は独自のものなので皆さんに合うかは分かりませんが、参考にして頂ければと思います。 私のアトピーは一生治らないかもしれませんが、気長に付き合っていくつもりです。今はその余裕ができたことを何よりも嬉しく思っています。
<この記事はアトピーの方の体験談です>

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