アトピー克服サイト

アトピーはチャンスだ

13歳からアトピーでした

アトピーは辛い、それは間違いないが「チャンス」にもなる。アトピーは僕の人生の大部分を占めている。僕は現在29歳で、アトピーを発症したのは13歳ぐらいから。16年ぐらいアトピーなのでその辛さはよく分かる。

痒みというのは辛い。見栄えもあまり良くないし、常に全身に蚊が止まって血を吸った後のようにかゆみが常に発生している。頭の先から足の先まで痒い所が常にある。食べ物や飲み物も制限される。脂っこいものを食べれば痒くなり、カフェイン類を飲み過ぎればかゆくなり、甘いモノを食べ過ぎればかゆくなる。

アトピーのない人間は好きなだけ食べて飲んで活動してるのに、かゆみなんてものとは無縁だ。一時は、そんな人間たちに対して嫉妬や羨望や、「なんで俺だけがこんな目に・・・!?」と呪う日も多かった。

自分だって、好きなように飲み食いや活動をして綺麗な肌で堂々と生きたい・・・と思った人生だった。顔が荒れたり、肌が荒れたりするので、街行く人からは「うわぁ・・・」みたいな目線で見られることも多いです。それで自信も無くなり、引きこもりがちになり、また不健康な生活になり、アトピーが悪化するという悪循環。

自分は呪われているのか・・・と学生時代は思うことが多かったのです。アトピーの人の辛さは千差万別だと思うが、僕の場合一番辛いのは、「かゆみ」や「見た目」では無いです。

「痛み」です。かゆくなるから、掻く。そうすると皮膚が破れて傷になる、それが全身の傷になる。全身に傷を負うというのは想像を絶するぐらい辛かった。なんせ寝てる時も痛みで起きるぐらいなのだ。

着ているものも辛いので朝起きたらシャツやパジャマなどを脱いでいることも多かったのだが、そうすると布団や枕などが、どこの殺害現場?と思えるぐらい血まみれだったのもザラだった。

これはプレゼントだ

アトピーは辛い。これは揺るぎないことだ。でも僕は、これはプレゼントだと考えることにした。無神教だし、神なんて居るとも考えないが、これは「健康は大事だと気づかせる為のプレゼント」と考えている。

2人の人間が居たとしよう。1人はとても健康的な人、奔放的な生活をして、食べたいもの食べ、飲みたいものを飲み、好きなだけ活動して、好きなように生きる人。

もう1人はアトピーを持ち、食べるものや、飲むもの、痒みや痛みのせいで行動が制限されるような人間。この時点で見れば当然、前者のほうが有利な人間だと思う。

でも人生という長い期間で見ればどうだろうか?前者の人間はそのまま生きたとしても、いつかその奔放な生活でいつか体にガタが来てしまい、深刻な病気になって、健康的になる方法も分からず病気に苦しむかもしれない。

後者のアトピーの人間は若い内に、病気になることの辛さを知っている。逆に考えれば「健康な状態」ということの有り難さを知っているはずだ。まるで風邪やインフルエンザになってから健康な事が素晴らしいと気づくかのように。

アトピーの人は生涯に渡る「健康の大切さ」を早めに気づけるためのプレゼントなのだ。アトピーを少しでも回復させようと、体に負担をかけないような食べ方、飲み方、少しでも強い体を作ろうとジョギングや水泳や、運動をして自分の体を高める。アトピーの人に対して理解があるので、気持ちの分かる優しい人間にもなれるかもしれない。

僕は、このような考えに居たり、暴飲暴食をせず、体を大切にする生き方をするようにしている。タバコを控え、酒を適度に飲み、暴飲暴食をせず、ジョギングをする。

こういう生活を続けていく内に、アトピーにはならないと、こんなに体を大切にする習慣は付かなかったはずだ。アトピーで悩んでいる目の前のあなたの辛さは、僕には理解できないぐらい辛いものだと思います。

でも「デメリット」ばかり考えなくてもいいんです。僕が「健康の大切さに気づけた」ように、必ず別の側面で「メリット」はあるはずです。少しずつ体との対話を通じて、体を大切に守り、体を1日に1歩ずつ強くなるように一緒に頑張っていきましょう。
<この記事はアトピーの方の体験談です>

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