3歳からアトピーでした
私は、物心ついた時にはすでにアトピーでした。母曰く、医師からアトピーだと診断されたのは三歳くらいのことらしく、それから今までアトピーと付き合ってきました。
医師から診断を受け処方されたのは、ステロイド剤。どのアトピー患者さんでも通る道ですが、身体用にオレンジのキャップ、そして顔用に紫のキャップの塗り薬が出されました。私が始め通っていたのは皮膚科ではなく、近所の行きつけの小児科でしたが、おそらくどのお医者さんでもステロイド剤を使うところでは、まずこの塗り薬が処方されることと思います。
私の症状としては、ほぼ全身。特に関節部分に強く炎症がみられました。また、冬の時期になると唇がカサカサになり、それを舐めることによって唇のまわりが炎症を起こし、泥棒ヒゲのようになっていました。しかし、自分の症状に比較的無頓着だった私は、こまめに薬を塗ろうとはせず、酷くなったら塗るだけできちんとケアをしていませんでした。
私自身の感覚として、気付いたらアトピーだったということもあり、アトピーなのが当たり前でありそのことを言い訳に逃げることを覚えてしまい、積極的に治そうという気がなかったのです。それでも母はなんとかしようとあの手この手を試しました。親戚からいい入浴剤があるとすすめられれば試し、いい飲み物があると聞けば高かろうが試す。
しかし、どれもこれも私に合っていなかったらしく、結果は出ませんでした。そしてとうとう、分岐点だと言われる二十歳を過ぎても、アトピーの症状は良くなることはありませんでした。それまで積極的に治そうとしてこなかった私も、大学生でアルバイトをするようになり、接客業を経験してから治したいという思いがようやく芽生えるようになっていました。
食事療法によるデトックス
そこで母が提案してきたのが脱ステロイドでした。ステロイド剤はよくない、そして農薬や添加物もよくないと食事療法によるデトックスでアトピーを改善させることを推奨する九州のなずな会という存在を知り、その考えの元、アトピー治療を行う決意をしました。
今にして思えば、やり方があまりよくないのですが、ステロイド剤をすっぱり止めて無農薬野菜を中心に添加物を含まないものをこれまで以上に気をつけ、砂糖やコショウを使わないようにしていました。脱ステロイドは約三年かかり、その間、リンパ液と痒みに耐えながらステロイドを抜ききりました。ですが、食べ物により症状が出たり、季節によっても悪化するため、今は知り合いにすすめられたエステの方の指導のもと、水分補給と保湿を行ない、また皮膚科からの腸内環境を整える治療を同時に行っています。
<この記事はアトピーの方の体験談です>
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