汗をかいちゃうと悪化?アトピー性皮膚炎

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汗をかいてしまうと・・・

もうすぐ夏も本番を迎えますね。しかし、夏といえばどうしても避けられないことは汗をかいてしまう事ではないでしょうか?汗は悪臭の元になってしまいますし、脇のシミの原因となってしまったり、化粧の崩れが激しくなってしまったり、とにかく女性にとっては大敵と言っても過言ではないのではないでしょうか?しかし、汗によって起こる弊害はそんな軽いものでは済まない事が時にはあるのです。

あなたは汗をかいてしまった後に、非常に我慢ができないほどのかゆみが襲ってきたことはありませんか?そのかゆみに耐えられなくなって思わず全身をかいてしまって肌は真っ赤、皮膚はボロボロ、そんな状態に夏はなりがちなんだという人はアトピー性皮膚炎の可能性があります。

アトピー性皮膚炎というのは、気管支喘息やアレルギー性鼻炎といったアレルギー疾患の一つです。子供のときに多く発症する皮膚疾患とされているため昔発症したとしても軽減したから今は大丈夫という人も多いかもしれません。

しかし、アトピー性皮膚炎は決して子供だけの病気ではありません。大人になってから初めて発症したり、一時期は治ったと思ったのにまた再発してしまったというケースは決して少ないものではないのです。

汗をかいてしまうと・・・

そもそもアトピー性皮膚炎は生まれつき人よりも肌の天然保湿因子やセラミドの量が少ないといった肌を外敵から守ってくれたり、皮膚の水分を十分に留めておいてくれる「バリア機能」という角層の働きがアトピー性皮膚炎を発症していない人よりも弱い事が主な原因となっている事が多いです。遺伝的な素因も強いので、親や兄弟、近い親戚にアトピー性皮膚炎の人がいるのなら今は問題ないと思っていてもある程度警戒しておいた方がいいかもしれません。

バリア機能が乱れてしまっている人は角層の働きも乱れてしまっています。その結果潤い肌のためには必要不可欠の水分も蒸発しやすくなってしまい、乾燥したガサガサ肌になってしまいがちです。

バリア機能の弱体化は上述の遺伝的な要因というものももちろん高いのですが、最近では仕事や人間関係など様々な事で発生するストレスといった内面的な問題でも発生しやすいです。そして、乾燥してしまった肌は外からの刺激を非常に受けやすいです。ダニやハウスダストといった細菌やウイルス、紫外線、そして汗です。

汗をかいてしまうと塩分(ナトリウム)や尿素、その汗の水分にくっついてしまったほこりや汚れが肌に残ってしまいます。これが、健常な肌であれば十分なバリア機能があるためちゃんと肌に悪い刺激物は弾き飛ばしてくれるのですが、バリア機能が弱ってしまっていると、こういった刺激を跳ね返す事ができずに、角層から侵入させてしまうためかゆみが発生しやすくなってしまうのです。夏になると特に身体がかゆくなりやすいというのはこういった事が原因となっている可能性があるのです。

更に、一度身体をかいてしまうとより刺激が生まれてしまって炎症がもっとヒドくなってしまうという負のスパイラルになってしまう可能性もかなり高いです。

アトピー性皮膚炎は先ほど述べたように遺伝的な要因もかなりあるので完全に完治するというのはかなり難しいとされています。

しかし、きちんとした改善対策、病院での治療を受ければ大分改善させる事が十分に可能な病気でもあります。

大人になってからのアトピー

そもそもアトピー性皮膚炎は大人になってから発症してしまうとより一層悪化しやすいとされています。これは、日常生活で慢性的な睡眠不足に陥ってしまっていたり、偏食や朝食を抜いてしまいがちなどといったことが原因となった栄養分の偏りといったこともアトピー性皮膚炎発症の原因の一つになっている事があるからです。

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そのため、まずは自分の日常生活を見直して、規則正しい生活を送るようにすることを心がける事がアトピー性皮膚炎を治していくための第一歩であるといえるでしょう。

そして、夏ならではの対策として重要なのはとにかく汗を残さないようにすることです。先ほど述べたように汗をかいてしまってそのままにしておいてしまうことはバリア機能の弱い肌にとっては一番良くない事です。そのため、もし汗をかいてしまったのならそのまま放置するなんてことはせず、ちゃんとシャワーやお風呂できっちりと洗い流して極力清潔な肌を保つようにしましょう。そして、洗った後にも肌が乾燥してしまう事を防ぐためにローションやクリームなどといった保湿剤を使用して乾燥に対するケアを怠らないようにしましょう。

また、紫外線も大きな刺激要素の一つなのでとりわけ夏には気をつけなければいけません。特に、紫外線の刺激によってヘルペスなどの合併症を誘発する場合もあるのでUVケアも必要不可欠です。アトピー性皮膚炎を起こしてしまうような人はほとんどの人が敏感肌である人が多いでしょうから刺激が少ない敏感肌の人のための日焼け止めなどを使用するようにしましょう。特に、肌を守りたいからといってPA・SPFが強いものを購入すると日焼け止めの刺激が強過ぎて逆効果になる可能性もあるので、面倒には思うかもしれませんが、PA・SPFの低いものを購入してこまめに塗り直す方が効果的だと考えられます。

一般的な治療法

そして、病院に行った際の治療となってくるととにかく薬を処方してその薬と自分でやるスキンケアで肌を少しでも健常なものに近づけていくということになっていきます。ステロイド外用薬を中心としてかゆみを抑える内服の抗ヒスタミン薬やプロトピック軟膏を処方されるのが、一般的なアトピー性皮膚炎の場合の病院での治療方法となります。

最近ではアトピーへの適応が認められた免疫抑制剤「シクロスポリン」、紫外線による光線治療といったものもあります。

シクロスポリンはもともと臓器移植後の拒絶反応抑制のために選択される薬だったのですが、最近になってアトピー性皮膚炎にも有効な効果を発揮するという事が分かりました。これは、かゆみを引き起こすヒスタミン分泌を抑制する効果があるためです。効き目が強すぎるためか、8週間連用した後は2週間の休薬期間を置くことが必要です。

光線治療は限られた波長の紫外線のみを照射する治療法です。「NBUVB(ナローバンドUVB)」や「UVA1」といった波長の紫外線で免疫異常を抑制させて、炎症を鎮めさせる効果を持っているのです。特にUVA1は世界中でアトピー治療に有用という臨床報告が多数存在しています。

但し、どちらも多少のデメリットが存在しています。シクロスポリンはさっきも述べましたが、休薬期間がありますし、光線療法との併用はできません。そして、光線療法は確かにアトピー性皮膚炎への効果は高いとされていますが、その一方で副作用として発がん性を高めてしまうことも指摘されている状況にあります。従来の治療法と比較するとまだ多少のリスクは高いかもしれませんが、とても有効的な治療法である事だけは確かです。

いずれにせよ、はっきりと言える事はあまりにも我慢できないかゆみが長期間それも広い範囲に出てくるなと少しでも感じたのなら早めに皮膚科に相談しにいった方がいいという事です。その上で汗の付着を防ぐ、規則正しい生活を送るように心がけるなどといった自分でできるセルフケアは積極的に行い、薬の服用も試すといった事を行って行くのが露出も多い夏に醜い肌をさらすことにならないための最善策だと思います。

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