2人の子供がアトピー
私は子供が3人います。そのうち、2人にアトピーがあります。2人とも離乳食を食べ始めた頃から、顔に湿疹ができ始め、かゆみと皮膚のただれが出始めました。長男の時は皮膚科に受診し、アレルギーの検査をしたところ、卵アレルギーでした。
成長すると免疫力が上がるので、少しずつ改善すると言われ、最初は除去食をしました。卵が入っている物すべてを除去しました。お菓子には卵だけでなく、卵殻も入っていて、内容の成分をよく見て購入していました。
あと、スキンケアにも注意をしました。摩擦による刺激を防ぐために、合成洗剤はやめて自然素材の洗剤に替えました。皮膚の清潔を維持するために、入浴を頻回にしました。かゆみがある時は冷やしたり、炎症がある時はステロイド剤も使用しました。
水道水にはカルキが入っていて、皮膚に刺激があるとのことでしたので、入浴剤を使用しました。薬用で保湿効果のあるものや、緑茶のカテキン作用で皮膚の表面が消毒されていいとのことで、茶葉をお茶ネットに入れて浴槽に浮かべたりしました。月齢が上がるにつれて、体力もつき、皮膚状態は改善したので、少しずつ、卵が入っている食物を食べさせ、小学校に行く頃は卵実質を食べても症状が出ないようになり、現在、皮膚乾燥は見られますが、特に支障なく生活ができています。
二男については、すべてにアレルギー反応が出ていました。卵、牛乳、小麦、米、大豆等です。何を食べさせてもアレルギー反応が出るので、食べさせた物、皮膚状態を記録に残し、何を食べさせたらひどくなるのか等を検討し、食事を作っていました。軟膏についてもステロイド剤や漢方薬の軟膏などあらゆる軟膏を使用しましたが、一進一退の状態でした。現在、20歳になりますが、アトピーの症状は続いていますし、卵やそば、甲殻類については食べられない状況です。
年齢により対処法はさまざま
アトピーが出現した年齢により対処方法はさまざまです。幼少期に出現した場合は、除去食をお勧めします。次男のようにすべてにアレルギーがある場合は完全な除去食は難しいと思いますが、できるだけ、除去すれば、皮膚状態は改善します。
皮膚状態が改善すれば、皮膚の鍛錬も必要で摩擦は本来刺激になり良くないと言われていますが、日に当たったり、お風呂上りに水をかぶるなど刺激をすることで、皮膚が強くなるとかゆみもましになります。アトピーの方は乾燥肌ですので、保湿も大切です。入浴直後にすぐ保湿剤を塗ることも大切です。
二男のように成人に達しても、まだ症状の残る場合は、食べられない物は残ると思いますが、ストレスに弱いので、なるべくストレスを除去できる状態を作ることも大切です。睡眠を十分にとること、もし、仕事を選べるとしたら、発汗しない空調が整ったところで働けるといいと思います。年齢に関わらず、皮膚トラブルのある間はスキンケアに重要で、皮膚の清潔及び保湿が大切です。入浴剤は成人になっても有効で、薬用の入浴剤を使用されるといいでしょう。
腸内フローラと言って、腸内細菌を整えることでアレルギーが抑えられると言われており、いろんな食材から食物繊維をたくさん摂ること、また、ヨーグルトを1日400ℊ摂取することもおすすめします。ヨーグルトについては、ヨーグルト1つ1つに使用されている乳酸菌が違うので、症状を見ながら自分に合ったヨーグルトを見つけることも大切です。
子供の頃のアトピーは、母親がある程度管理すれば、症状は改善しますが、成人になってしまうと本人自身の管理が必要となってきます。かゆみ等の症状に対して、良い物があったとしても、面倒がったり、入浴すると余計にかゆみが増すと言って入浴を嫌がったりすることもあります。本人自身にアトピーとの向き合い方を子供の頃から少しずつ考えていけるように対応することも必要です。
<この記事はアトピーの方の体験談です>
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