私には海水治療は合いませんでした
物心がついた頃から、酷いアトピー肌に悩まされています。主に間接や臀部、背中などに現れ、赤くブツブツした蕁麻疹のような症状と共に強烈な痒み。掻くのは良くないとわかっていても掻きむしらずにはいられず、一時的に治まった痒みを更に悪化させてしまいます。
掻けば爪に傷つけられて炎症は酷くなる一方ですし、爪の間に入り込んだ分泌物が他の箇所に広がり更に酷くなってしまいます。両親は不憫に思い幼い頃から民間療法を色々試したとか。海水につけるとアトピー肌が良くなるという民間療法があり、毎週のように海へ繰り出していましたね。ところがこれが私には合わなかったらしく、海水で炎症を起こした肌はますます赤く腫れ見るも無惨な状態に。合う人も勿論いるのでしょうが、やはり素人判断ほど危険なものはありません。
幸い私は顔にはほとんど症状が現れなかったので、今は体のみステロイド薬で対処しています。ステロイドというのも様々な強度や種類があり、自分に合った物が見つかればそれで終了というわけではありません。一つの薬をある一定期間使用すると、厄介なことにそれに対し体が学習してしまいだんだん効果が薄れていってしまうんですね。なので「前はよく効いたけど最近は効かない」と感じた時などはすぐ医師と相談することをお薦めします。
個人差がありますが私の場合約一年ほどで慣れてしまうようで、その度に医師と薬の表を見比べながら次に使用する薬を検討しますね。一度使った薬が二度と効かなくなるという訳ではないので、とにかくローテーションを繰り返し肌の状態を極力ベストに保てる努力をします。ステロイドは妊婦には悪影響という話もよく耳にしますが、妊娠した時も私の担当医から特に注意換気はありませんでした。
副腎皮質というもとは人間の体の中にあるものから作られているということですし、痒みを堪えて妊娠生活を送るよりはストレスフリーで過ごした方が余程お腹の赤ちゃんにも良いとのこと。生まれてきた子どもも問題なく、すくすく元気に育っています。アトピーはストレスなど心因的環境によっても大きく左右されます。
健康な人でもストレスを感じると頭をかきむしったりということがよくありますよね。当然アトピー肌の人の場合はそれが患部に集中する訳ですから、言わずもがな状態は悪化してしまいます。薬で一時的に抑えられても、根本の原因が解決されなければどうにもなりません。
ストレス発散を心がける
社会の一員として生きている限りストレスはつきもの。それは仕方のないことですが、例えストレスを感じたとしてもそれを極力発散する努力を積極的に行っていかなければなりません。また温度差にも非常に影響を受けるので、私はお風呂の温度はなるべく温め、温泉に行ってもサウナには入らないよう心掛けています。
ステロイド薬との関係はもう三十年ほど、それも一日も欠かせないという密接なものではありますが、これも自分の心身の安定の為の良いお付き合いだと今は思っています。母親の私がこんな状態にもかかわらず、子どもの肌はすべすべでアトピーの数値も見事にゼロなんですよね。何だか少し複雑ですが、決して遺伝するものでもないと分かりやはり安心しました。
<この記事はアトピーの方の体験談です>
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