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大人になってアトピー再発。病院を変えてみたら・・・

大人になってアトピー再発

体中が痒くて痒くて夜も眠れない。掻きむしった後の肌は、赤く腫れ上がり、血が滲む。その血や膿が服や布団に付着する。そして、その後、シャワーを浴びれば、思わず声が漏れるほど、傷がしみる。何よりも、その赤く腫れ上がった肌を他人に見られることが恥ずかしい。
アトピー性皮膚炎の人ならば、経験あることだろう。

私は幼少時アトピー性皮膚炎だったが、小学校に上がる前に治った。しかし、22歳の時に再発した。その頃は転職したばかりで、毎日毎日ストレスにさらされていた。最初は顔に出た。吹き出物だった。耳下から顎のいわゆるUラインに、赤く膿を持った吹き出物が出来るようになった。

その吹き出物に悩んでいる間に、幼少時を思い起こすような、アトピー性皮膚炎の症状が現れた。とにかく痒みで夜も眠れないし、アトピー特有の首や手足の関節が赤く腫れ上がり、鮫肌になることが悩みの種であった。職場でも、同僚達は私の肌を見て驚いていた。その時の同僚達の顔を私は今でもはっきりと思い出す事が出来る。

私は仕事が休みの日に皮膚科に駆け込んだ。その皮膚科は同僚に教えてもらった、アトピー性皮膚炎の治療を得意とする皮膚科だった。皮膚科ではあっさりと、アトピー性皮膚炎だと言われた。幼少時のアトピーが治っていても、大人になってから再発することは最近多い、との説明を受けた。

私は医師に言われなくてもこれがアトピーであることは容易に想像が出来ていたため、驚くこともなかった。皮膚科ではポララミンという内服薬と、ステロイド剤の塗り薬を処方された。しかし、これが一向に回復の兆しが見えない。一年はその薬を忠実に使っていたが、これはダメだと皮膚科自体を変えてみることにした。

思い切って病院をかえてみた

次に向かった皮膚科は、当時住んでいた地域でもかなり有名な皮膚科の名医。地元の新聞に掲載されたり、テレビに出ていた事もある皮膚科医である。ここならば、治してくれるかもしれないと期待に胸を躍らせた。患者は待ち合い室に入りきれない程多く、ますます期待が募った。

その皮膚科医はまず、現在飲んでいる飲み薬をやめること。お風呂でボディーソープは使わない。無添加石鹸に変えること。出来れば洗濯洗剤も石鹸素材のものにすること。保湿に力を入れること。日焼け止めをしっかり塗ること。以上6点に注意して生活するように、と指導された。そして処方された薬はワセリンに軽いステロイド剤を混ぜたものだった。自分の免疫力を上げるため、薬は強いものは使わない。これで痒みが治まるはずだから、この薬が終わり次第、ワセリンで保湿だけすれば十分だと説明を受けた。

私はとても驚いた。他の皮膚科でしっかりと薬を使っていたのに、今更ワセリン?と思ったのだ。しかし驚きは次の日まで続いた。痒みが完全に引いたのだ。医師の指導通りに生活習慣を変え、薬を塗っていると、痒みは無くなり、もちろん肌が驚くほど綺麗になった。そして処方された薬が終わった後は、ワセリンのみをお風呂上がりに全身に塗るだけ。それだけで、今では痒みと肌荒れとは無縁だ。あの時の苦しみは嘘のようである。

薬はとても大事だ。実際に飲み薬や強いステロイド剤で痒みが治まる人もいるだろう。しかし、それでも痒みが引かない場合は皮膚科を変え、生活習慣について相談してみること、薬を変えてみることをぜひお勧めしたい。自分の体質に合う皮膚科医との出会いが、痒みで苦しんだ人生を変えることになるかもしれないのだ。
<この記事はアトピーの方の体験談です>

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