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大人になってアトピー再発

かゆくてかゆくて

物心ついた頃の覚えているだけで5歳の頃にはボリボリと腕の内側や首元、膝の裏側を母に「かかないの!」と怒られながらぼりぼりぼりぼり。しまいには血も滲むし母には怒鳴られるしお風呂に入るとしみるしで散々な目に。夏はまだましなんですが秋から春にかけて朝起きると無意識に引っ掻いたのか背中がミミズばれでお布団カバーに所々血がついる状態から始まり。

母に薬(昭和55年~60年代当時の一般的市販の痒みどめ)を塗ってもらうも日中学校にいる間は制服プリーツスカートのひだが椅子に座っている間痒くてもぞもぞ、そしたら担任に怒られたりして辛かったですよ。帰宅してお風呂に入るとまたしみて。お薬は塗ってもらうもお風呂上がりは体温が上がり乾燥肌なせいで更に痒いのなんの。毎日痒みとの戦いでした。

そのうち母がウールの入った衣料の時に私が痒がっていることに気づいてくれて、肌に当たる衣類はすべて綿素材のものに。当時自宅が築60年以上の土壁の部屋ばかりでしたが、(兄が喘息でもあったので)埃も1つの原因かもと子供部屋を改築して板張りのフローリングにしてくれたところ(兄の喘息も)血がにじむほどの痒みはなくなりかなり改善されて行きました。

中学に入る頃には高度経済成長期まっただ中に入りアトピーや乾燥肌と言った言葉も知られ始め様々な薬家対処法が話題になりまして、諸事情で家計の厳しい我が家ながらも幾つかの薬は試しましたがいまいち治りきるという事はなく、良くなったり悪くなったりの繰り返しでした。変化の兆しが見えてきたのは高校2年の頃丁度月経が安定してきてなんとはなく子供の頃と食べ物の味の好みが変わってきたなと感じた頃からです。

子供の頃は甘いもの脂質の高いものがとにかく苦手でしたが、この頃からショートケーキも1個以上食べれるようになりチョコレート等のお菓子も好きに。食事も脂っこいのも好きに。するとかっさかさだった肌が少しですが皮に厚みが出てきたように感じられました。ニキビも一時出来ましたがこちらは年齢的な一過性のものだったようです。

大人になって再発

社会人になり皮膚科の受診でアトピーと改めて診察されましたが、衣類を購入の際は可能な限り腕や首元に直接当ててみてちくちくしないものを購入し、住宅も土壁の少ない所に移住しました。常用の薬はありませんが痒みが酷いなと感じるときはかかり付けのアレルギー科のお薬(飲み薬・塗り薬)を使用しています。

痛みより辛い痒みが抑えられ、快適にすごせますので。自分の子供も一人アトピーですが、私のアトピーと敏感肌で苦労した私の母の知恵と努力を思うと今は恵まれていると思い、あまり重く考えすぎずに対処していこうと思っています。ここまでつたない文章をお読み下さりありがとうございました。
<この記事はアトピーの方の体験談です>

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